ドーラという北米で大人気の女の子のキャラクターをご存知でしょうか?
世界的人気キャラクターのドーラ。探検家なのだそう。
http://www.nickjr.com/dora-the-explorer/
どこの国の人かいまいちわからないエキゾチックな顔立ちをした、この少女のキャラクターは、このビジュアルであるにもかかわらず、巷の少女たちから一定の人気を集めているようです。
以前働いていた会社の上司の娘もドーラのファンだった、ということですから、北米に関わらず日本でも人気が出るポテンシャルのあるキャラクターなのでは?と思って調べてみると、日本においても「ドーラと一緒に大冒険」という名前で放送されていました。Wikipedia情報によると、ドーラはスペイン語と英語のバイリンガルのようで、ヒスパニック系移民の家族の娘、というポジショニングなのでしょうか。
筆者の住むここニューヨークのクイーンズは、ヒスパニック系の移民が多数居住しているため、銀行の職員がスペイン語で対応をそつなくこなしていたり、うっかりスーパーでトイレの場所を聞こうものなら、「ごめん、オレスペイン語しか話からねぇ」と言われたりしてしまうほどのヒスパニックタウンです。
まさにいわゆる教科書的な「人種のるつぼ」ニューヨークで、このヒスパニック系移民二世のドーラちゃんが人気を博しているのは、まさに必然、とも言えるかもしれません。
時は流れて、筆者が初めてドーラを目撃してから早10年弱が過ぎ去り、本日クイーンズセンターというショッピングモールから、家のあるウッドサイドまで徒歩で帰っていた時に、偶然街中でドーラを見かけました。
初めて見た時とはうってかわって、ちょっぴり大人びたドーラがそこにはいました。
髪を伸ばして成長したドーラ。もはやドーラちゃんではなくドーラさん。
あのやんちゃそうな少女の面影は残しつつも、髪を伸ばしておめかしをして、まさに「男みたいだと思っていた女子が、スカートを履いているのが意外とかわいく、それ以来気になってしまった」時のドキドキ感が一瞬胸を駆け抜けました。

なぜアニメ顔にしたのかツッコミを禁じえませんが、ここら辺がアメリカクォリティということで。俺のドキドキを返せ!!

このニューヨークの大使の選出のために、ドーラさんは若干目鼻をいじった上に、大幅な減量、およびスタイリストさんを雇わなければならないようでした。
ちなみに過去の大使はというと、
- 2014(第6代): おさるのジョージ
- 2013(第5代): ウォーリー
- 2012(第4代): マペッツ
- 2011(第3代): スマーフ
- 2010(第2代): ドーラ
- 2009(初代): セサミストリート
ということで、なかなかの微妙なセンスのキャラが集まる中、堂々の2010に続き5年ぶり2回目の選出ということでした。これはすなわち、ニューヨークのヒスパニック人口が年々増加しており、ヒスパニックの人々に馴染みのあるキャラクターを選出していこう、という市の意図なのではないか?と考えてしまいます。
また、これらのポスターの所々にスペイン語の言葉が書かれており、ドーラを通じて市がスペイン語を母国語とする人たちとも積極的にコミュニケーションをとっていこうとしている姿勢が感じられます。
さすがドーラ!みんなのアイドルドーラ!ヒスパニックの星!
ニューヨークに遊びに来る際には、ぜひともドーラと一緒に観光をお楽しみくださいませ。
アシタマニアーナ!