日本でも雪が降って大変だーとは聞きますが、ここNYでは1869年(明治二年)からの観測以来史上2番目の大豪雪となりました。

NYはアメリカを代表する大都市ですが、緯度は意外に高く、40-41度程度、日本で言うと青森とほぼ同じくらいの高さにある都市です。だとすればこれくらいに雪が降るのもさもありなん、といった具合でしょうか。
とはいえ今回の冬の嵐、ジョナスは近年でも稀に見るほどの大雪をもたらし、2006年の大豪雪に続く、史上2番目の積雪量を誇りました。公式な記録によると、セントラルパークでは26.8インチ(約68cm)もの積雪があったようです。
これくらいの量の雪が一晩で降ったとなると、もちろん街は大混乱になり、一時はマンハッタンのすべての車道が封鎖され、緊急車両のみ通行可能になりました。とはいえそもそも道路はあまり簡単に車が通るような状態ではないのですがね、、。

車道は基本的に国から委託されたと思しき事業者がモリモリ除雪を行ってくれていたおかげで、雪が止んで1日程度である程度は車が通れるくらいにスッキリしていました。

除雪は車道のみなので、住民は少なくとも自分が住んでいる家の前の歩道くらいは雪かきを行うのですが、この時義父に言われたことがなんともアメリカらしく印象的でした。
「雪かきしてないせいで、うちの家の前で人が転んだら、俺らが訴えられるからな。最低限人が通れて転ばないようにしておこう。」
さすがは訴訟大国アメリカ、といった感じですが、そもそも明日も裁判所に出廷しなければならない(家の施工に不備があった業者を訴えたらしい)と言っていた義父のセリフなので、若干バイアスがかかっているような気も否めません。
また、雪が降ったということは、大量の水が下水に流れ込むということもあって、水周りのトラブルも増加します。ニュースでは蛇口から濁った水が出てきたことを伝えていたり、我が家では排水がうまくいかずに、洗濯機から水が溢れ出てきてしまいました。そのあたりからも、今回のジョナスがいかに強力であったかがうかがえます。
さて、ここからは街で見つけたものシリーズ。
まずは雪だるま。これは各国共通で作るようですね。


そしてなぜか

NYの道端には様々なものが落ちていますが、ベーグルは若干予想外でした。しかも食べかけとかでもなく、割と綺麗。そして若干凍ってるようにも見える。
よく道端に、乾燥して黒ずんでいる巨大なハラペーニョが落ちているのは見かけるのですが(この謎はいつか解き明かしたい)、ベーグルは初見でした。
個人的には今回の雪は、夜に雪かきをした時が一番印象的でした。風が吹いたら飛んで行ってしまうような、見事なパウダースノウで、道路には人一人おらず、足跡一つない。まさしくレリゴー的、幻想的景観。もう少しその時間に外に出ていなかったことが悔やまれます。写真もないし。
というわけで、一時は大混乱を極めたものの、その後は雪も止み、温度も比較的高い日が続いているので、しばらくすれば雪解けも進むのではないかな?と期待しつつ、密かに大雪がまた来ないかな、と待ち望んだりもするのでした。